Lily Chou-Chou


最近Lily Chou-Chouを聴いている。
Salyu名義のものはちゃんと聴いたことがないから分からないんだけど、このアルバムは声にやるせなさとか、情けなさとか、揺らいでて危ういような雰囲気が漂っていて、私の想像なんか全く追いつけない領域が確実に存在しているのがビシビシ伝わってくるので、ちょっとゾクゾクしてしまう。
映画リリィ・シュシュの全ての中にある、10代特有のどうしようもない暴力性とか、死に近づきたがる欲望とか、ほんとうに脆い強さとか、田舎の広がる真っ青な田園風景とかに、付かず離れずの絶妙な距離感で溶け合っている声だなぁと感じる。そして声に年齢や時間が全く見えないのがすごいなぁと理屈抜きで思ってしまう。
確かこのときSalyuは10代だったと思うんだけど、若い時にありがちな甘えや感情がほとんどと言っていいほど声から感じられない気がする。「自分はこういう人間で、こういうことを表現したいのです!」みたいな主張がほとんどないせいなのかもしれないけど、自分を確立した上でそういうふうに自分を殺すことなんて、自分が10代の頃のことを考えると「うひゃー、そんなこと絶対に出来ない」って思ってしまう。
映画の中でも彼女は歌っているけれど、その佇まいから年齢を全く感じさせない存在感は、ホントに危うい儚さを否応なく漂わせているし、それ故に映画の全ての登場人物の人間性を優しく包む声だなぁって思う。
登場人物たちはそれぞれが持っているどうしようもない無力感の中で、リリィ・シュシュの声を伝って心の傷を共有しようとしていたのかもしれない。きっと彼らにとって神様みたいな存在だったんだろうなぁって、今更ながらに思うのだ。
飽和とグライドが特に好き。
ジャケットの緑と空のコントラストもすごく綺麗。
最近雨が続いているせいか落書きの調子も戻ってきた◎
さて、これから映画観にいってきます。雨降りルルル。押忍。





































